環境音(雑音)をかんたんに減らす方法
ここでは「まずはこれだけ」でOKな順番で説明します。うまくいかない時の予備テクも下にあります。
① スマホだけでサクッと:CapCut(無料)
- CapCutで動画を開く。
- 下のメニューから 「オーディオ」→「ノイズ除去」 をタップ。
- スライダーを 30〜50% くらいにして再生してみる。
- まだ気になるときは 「音量」=90〜100% にし、「音量の自動調整(ラウドネス)」 があればON。
- 「書き出し」→保存。
※ 強くかけすぎると声がこもるので、少しずつ上げて試すのがコツ。
② iPhoneの標準機能だけ:ボイスアイソレーション(通話・FaceTime向け)
- コントロールセンターを開く(右上から下にスワイプ)。
- 「マイクモード」→「音声分離」 を選ぶ。
- この状態で録画すると、周りの雑音が少し下がることがある。
※ 通話向け機能なので、動画編集ほど強力ではありません。編集での除去と組み合わせると◎
③ パソコンでしっかり:Premiere Pro(基本だけでOK)
- タイムラインで音声つきのクリップをクリックして選択。
- 右上のワークスペースから 「オーディオ」 を選ぶ(見当たらなければ「ウィンドウ」→「ワークスペース」→「オーディオ」)。
- 右側の「エッセンシャルサウンド」で「ダイアログ」をクリック(「これはセリフだよ」と教えるボタン)。
- 「修復」にある
- 「ノイズを低減」… まずは 30〜50%。
- 「反響を低減」… 部屋の響きが強いとき 10〜30%。
- 声が小さくなったら、同じパネルの「ラウドネス」→「自動一致」を押す(声の大きさをちょうど良く揃える)。
- 不要な低いゴー音がある場合は、エフェクトパネル→「オーディオエフェクト」→「ハイパス」をクリップへドラッグ。
右の「エフェクトコントロール」で カットオフ=80〜120Hz に設定。
※ 「Denoise(デノイズ)」が見つからなくても、エッセンシャルサウンドのスライダーだけで十分きれいになります。
④ 無料ソフトでガッツリ:Audacity(PC)
- Audacityに音声(または動画から抽出した音声)を読み込む。
- 無音の部分を少し選択 → 「エフェクト」→「ノイズの低減」→「ノイズプロファイルを取得」。
- 全体を選択 → 再び 「ノイズの低減」で 強さ=10〜14dB、感度=6.0前後で試す。
- 必要なら 「イコライゼーション」で低音(〜100Hz)を少し下げる。
- 書き出して、編集ソフトに戻す。
よくある悩み → すぐ使える処方箋
声が小さくなった
- Premiere:ラウドネス→自動一致を押す。
- または オーディオゲイン +3〜6dB(右クリック→「オーディオゲイン」)。
ブーン/ジー(50/60Hzのハム)
- Premiere:ハイパス 100Hz前後。
- 可能なら ノッチEQで 50Hz or 60Hz を少し削る。
サーッという空調音
- ノイズ低減を 30→40→50%と少しずつ。
- かけすぎて声がロボっぽくなったら 少し戻す。
部屋の響き(残響)が強い
- Premiere:反響を低減 10〜30%。
- 録音時はカーテン/布/クッションで吸音すると改善大。
仕上げのチェック(超重要)
- スマホの小さいスピーカーとイヤホンの両方で再生して確認。
- 声が聞き取りやすいか?無音の所で耳障りなザザッが残っていないか?
- OKなら書き出し(YouTube/TikTokはビットレートを中〜高で)。
録音の段階でできるカンタン対策(未来の自分を助ける)
- 口からマイクまでこぶし1つ分くらいに近づける。
- エアコンの風直撃を避ける、冷蔵庫の近くで録らない。
- 反射する壁の近くを避け、カーテンや服のある部屋で録る。
注意(やりすぎない)
- ノイズ除去を強くしすぎると、声がロボ声・こもり声になります。
- 「ちょっとずつかける → 聞く → もう少し」が失敗しないコツ。